「ファーストピアスはいつまで付けておけばいい?」
「1カ月たったら外しても大丈夫?」
と、交換するタイミングに迷っていませんか。
ファーストピアスを付ける期間には目安がありますが、実際に外せるタイミングは、耳たぶや軟骨の状態、痛みや腫れ、分泌物の有無などによって異なります。
期間の目安だけで早く外すと、ピアスホールが安定せず、穴が狭くなったりふさがったりすることがあるため注意が必要です。
この記事では、ファーストピアスを付けておく期間の目安をはじめ、外してよい状態の見分け方や正しい外し方、装着中の洗い方・ケア方法、一瞬だけ外したい場合の注意点、痛み・腫れ・膿などのトラブルへの対処法までわかりやすく解説します。
- ファーストピアスとは?
- 病院でファーストピアスを開ける場合に確認したいこと
- ファーストピアスはいつまで付ける?期間は何日・何週間・何ヶ月?
- ファーストピアスを外すタイミングの見極め方
- ファーストピアスを一瞬・数時間だけ外してもよい?
- ファーストピアスの外し方
- ファーストピアスを外したあとはどうする?
- 透明ピアスをファーストピアスにしてもよい?
- ファーストピアスの洗い方・消毒・ケア方法
- ファーストピアス中寝るときは外す?
- ファーストピアスで起こりやすいトラブル・症状
- ファーストピアスのトラブルで病院を受診する目安
- 病院でファーストピアスを外してもらえる?
- 皮膚科・形成外科・施術した病院のどこへ相談する?
- ファーストピアスでやってはいけないこと
- ファーストピアスに関するよくある質問
- まとめ|ファーストピアスは焦らず、状態を見極めて外そう
ファーストピアスとは?

ファーストピアスとは、ピアスホールを開けた直後に、最初に装着するピアスのことです。
一般的なピアスよりも軸が長めに作られており、腫れやすい、開けた直後の耳の状態に配慮された形状になっています。
まずは、ファーストピアスの役割や、普通のピアスとの違いを確認しておきましょう。
ファーストピアスの役割
ファーストピアスの主な役割は、開けたばかりのピアスホールを保護し、安定するまで穴の形を維持することです。
ピアスホールは、ピアスを開けたあとすぐに完成するものではなく、皮膚の内側が少しずつ再生しながら時間をかけて形成されます。
そのため、この期間にファーストピアスを外すと、穴が狭くなったり、ふさがったりして、次のピアスをスムーズに装着できなくなることがあります。
また、無理にピアスを通すと、出血や腫れ、炎症などのトラブルにつながることもあります。
ファーストピアスは、ピアスホールをきれいに完成させるために装着するピアスですので、耳の状態が落ち着くまでは、外したり付け替えたりせず、装着を続けましょう。
普通のピアスとの違いは?
ファーストピアスと普通のピアスでは、使用する目的のほか、軸の太さや長さ、素材などに違いがあります。
| ファーストピアス | 普通のピアス(ファッションピアス) | |
|---|---|---|
| 目的 | ピアスホールを安定させる | おしゃれを楽しむ |
| 使用の前提 | 開けたばかりのピアスホール | 安定したピアスホール |
| 軸の太さ | やや太め | 細め |
| 軸の長さ | やや長め | 短め |
| 素材 | 医療用ステンレス・チタンなど | 幅広い素材 |
ピアスホールが安定する前に普通のピアスへ交換すると、細い軸によって穴が狭くなったり、重さや揺れが刺激になってしまいます。
ファッションピアスへの交換は、装着期間だけでなく、痛みや赤み、分泌物などがないかを確認してから、慎重に判断しましょう。
ファーストピアスの素材は、ピアスホールを安定させるうえでも重要なポイントです。
金属アレルギーが起こりにくい素材の種類や選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
ピアッサーに付いているファーストピアス
ピアッサーには、あらかじめファーストピアスがセットされているものが一般的です。
ピアッサーを作動させると、そのままファーストピアスとして装着されるため、開けた直後に別のピアスへ付け替える必要はありません。
ただし、製品によって素材やポスト(軸)の太さ・長さは異なります。
市販のピアッサーを購入する際は、デザインだけでなく、使用されている素材、耳たぶの厚みに合う長さか、滅菌済みかも確認しましょう。
耳たぶが厚い場合は、ポストが短いと腫れた際に圧迫されやすくなることがあります。
また、金属アレルギーが心配な場合は、医療用ステンレスやチタン製など素材が明記された製品を選ぶと安心です。
病院でファーストピアスを開ける場合に確認したいこと

病院でピアスを開ける場合は、施術方法だけでなく、使用するファーストピアスの素材、デザイン、太さ、料金に含まれる内容まで事前に確認しておきましょう。
同じ「医療機関でのピアス穴あけ」でも、病院によって対応内容は異なります。
耳たぶだけに対応している病院もあれば、ヘリックスやトラガスなどの軟骨ピアスに対応している病院もあります。
用意されているファーストピアスも、チタン製のみ、ステンレス製とチタン製から選択可能、複数のデザインから選択可能などさまざまです。
また、表示料金にファーストピアス代が含まれている病院もあれば、診察料、麻酔代、薬代、ピアス代が別途必要になる病院もあります。
実際に、ファーストピアス代を施術料金に含めている医療機関や、ピアス代・診察代・消毒薬を含む料金を掲載している医療機関があります。
公式サイトに記載がない内容は、予約時に電話や問い合わせフォームで、気になることを確認すると安心です。
(例)
・希望する部位の穴あけに対応しているか
・ファーストピアスの素材は何か
・金属アレルギーに配慮した素材を選べるか
・デザインや色を選べるか
・透明なファーストピアスを扱っているか
・ピアスの太さや軸の長さはどのくらいか
・持ち込みピアスを使用できるか
・麻酔を使用するか
・料金にピアス代や診察料が含まれているか
・トラブルが起きたときに再診できるか
ファーストピアスの素材やデザインを選べる?
ファーストピアスの素材やデザインを選べるかどうかは、病院によって異なります。
素材については、純チタン、医療用チタン、チタン処理されたステンレス、医療用ステンレスなどが使用されることがあります。
金属アレルギーが心配な場合は、「医療用」という表記だけで判断せず、実際の素材名を確認することが大切です。
予約前に、気になることがあれば、質問するとよいでしょう。
(例)
・金属アレルギーがある場合も施術できますか
・アレルギーに配慮したピアスを選べますか
・ピアスとキャッチの素材は何ですか
・ニッケルを含んでいますか
純チタン製のみを取り扱う皮膚科や、医療用チタン製のファーストピアスを用意しているクリニックがありますが、誰にでも絶対にアレルギーが起こらないとは限りません。
過去にアクセサリーでかぶれたことがある場合や、金属アレルギーと診断されたことがある場合は、予約時または診察時に必ず伝えましょう。
デザインについても病院ごとに違いがあります。
小さな丸玉、誕生石風のストーン、シルバー色、ゴールド色などから選べる場合もあれば、用意された一種類のみを使用する場合もあります。
医療機関によっては、耳たぶ用ファーストピアスについてゴールドとシルバーの2色、複数のデザインを用意している場合もあります。
ただし、希望するデザインが欠品している可能性もありますので、デザインを重視する場合は、予約時に在庫や取り置きの可否まで確認してください。
ファーストピアスは、見た目だけでなく、治癒中の腫れに対応できる軸の長さ、引っかかりにくさ、重さなども重要です。
大きな飾りや揺れるデザインよりも、小さく軽いスタッドタイプのほうが、衣類や髪へ引っかかりにくい傾向があります。
透明なファーストピアスを選べる病院もありますが、すべての医療機関で対応しているわけではありません。
詳しくは透明ピアスをファーストピアスにしてもよい?をご覧ください。
ファーストピアスはいつまで付ける?期間は何日・何週間・何ヶ月?

ファーストピアスをいつまで付けるかは、ピアスを開けた部位や耳の状態によって異なります。
一般的な目安として、耳たぶの場合は少なくとも6〜8週間程度、軟骨の場合は3カ月〜6ヶ月程度かかることが多く、部位や状態によってはピアスホールが安定するまで1年以上かかる場合もあります。
ただし、「〇週間たったから外してよい」と一律に決められるものではありません。
見た目では痛みや赤みがなくても、ピアスホールの内部はまだ安定しておらず、刺激によって炎症を起こすことがあります。
ファーストピアスを外すタイミングは、経過した期間だけでなく、痛み・腫れ・出血・分泌物などの症状がないかを確認しながら判断することが大切です。
| 耳たぶ | 軟骨(ヘリックスなど) | |
|---|---|---|
| 一般的な目安期間 | 6〜8週間以上 | 3カ月〜6ヶ月ほど |
| 安定の傾向 | 安定しやすい | 時間がかかる |
| 判断のポイント | 期間+症状の両方を確認 | より慎重に(専門家への相談も有効) |
耳たぶのファーストピアスを付ける期間
耳たぶのファーストピアスは、少なくとも6〜8週間程度、外さずに付けておくのがひとつの目安です。
もし、1カ月経って見た目が落ち着いていても、ピアスホールの内側はまだ十分に安定していないことがあります。
無理に交換すると、ピアスを入れ直す際の刺激で出血や腫れが起こることもあるため、もう少し様子を見ると安心です。
耳たぶは軟骨に比べると血流があり、比較的安定しやすい部位とされていますが、回復の早さには個人差があります。
次のような要因によっては、目安より長い期間が必要です。
・ピアスを頻繁に触っている
・髪や衣類に引っかけることが多い
・赤みや腫れを繰り返している
・出血や分泌物が出ている
6〜8週間が過ぎても違和感がある場合は、無理に交換せず、耳の状態が落ち着くまでファーストピアスを付けておきましょう。
なお、ファーストピアスを外せる時期と、ピアスホールが完全に安定する時期は同じとは限りません。
最初の交換ができても、しばらくは長時間ピアスを外したままにしないことが大切です。
軟骨のファーストピアスを付ける期間
軟骨のファーストピアスは、耳たぶよりも長い期間が必要です。
部位や状態によって異なりますが、少なくとも3カ月〜6ヶ月、完全に落ち着くまでには1年以上かかることもあります。
軟骨は耳たぶに比べて血流が少なく、傷が回復するまでに時間がかかりやすい部位です。
また、枕による圧迫や髪、マスクのひも、衣類などの刺激も受けやすいため、途中で腫れや痛みがぶり返すことがあります。
特に、次のような状態がある場合は交換を急がないでください。
・ピアスの周囲が赤い
・押すと痛みがある
・寝るときに当たると痛い
・かさぶたや分泌物が繰り返し付く
・ピアスの周囲に盛り上がりがある
・腫れたり落ち着いたりを繰り返している
軟骨ピアスは、表面がきれいになっても内側が安定していないことがあります。
期間だけでは判断できない
ファーストピアスを外すタイミングは、「何週間たったか」「何カ月たったか」だけで判断できるものではありません。
同じ日に同じ部位へピアスを開けた場合でも、体質やピアスを開けた位置、使用している素材、日頃のケア、刺激を受けた回数などによって、ピアスホールが安定するまでの期間には個人差があります。
そのため、目安の期間が過ぎていても、痛みや赤み、腫れ、分泌物などの症状がある場合は、交換を見送りましょう。
1週間や2週間で外してもよい?
ファーストピアスは、1週間や2週間では外さないようにしましょう。
この時期は、ピアスホールの表面だけでなく内側にも傷が残っており、まだ非常に不安定な状態です。
外した直後からホールが狭くなり、短時間でもピアスを戻せなくなる可能性があります。
痛みや腫れがなく順調に見えても、ピアスホールが十分に形成されているとは限りません。
自己判断で外さず、耳たぶは約6〜8週間、軟骨は約3〜6カ月を目安に付け続けましょう。
1カ月で外してもよい?
1カ月経っていても、ファーストピアスを外すのは早い場合があります。
表面は落ち着いて見えても、ピアスホールの内側はまだ十分に形成されていないことがあるためです。
特に軟骨は治癒に時間がかかるため、1カ月で交換するのは避けましょう。
2カ月・3カ月付けたままでもよい?
ファーストピアスは、2〜3カ月付けたままでも問題ありません。
ピアスホールは安定するまでに個人差があり、目安の期間を過ぎたからといって、すぐに交換しなければならないわけではありません。
交換時に少しでも痛みがある、ピアスが引っかかる、違和感がある場合は、無理に交換せず、もうしばらくファーストピアスを付けたまま様子を見ましょう。
安定してから交換したほうが、ピアスホールへの負担を抑えられます。
夏に開けた場合も期間は変わらない?
夏にピアスを開けた場合でも、ファーストピアスを付ける基本的な期間の目安が大きく変わるわけではありません。
ただし、夏は汗や皮脂が増えやすく、髪や日焼け止めなどもピアスの周囲に付きやすい季節です。
蒸れた状態が続くと皮膚に負担がかかるため、普段以上に清潔を保つ必要があります。
汗をかいたときは、必要以上にピアスを触ったり外したりせず、シャワーなどでやさしく洗い流しましょう。
洗ったあとは、清潔なタオルや使い捨てのペーパーなどで、こすらず水分を押さえるように拭き取ります。
また、ピアスホールが安定する前は、海やプール、温泉などの利用にも注意が必要です。
水中にはさまざまな細菌が存在する可能性があり、傷口への刺激にもなります。
夏は、汗や汚れへの対策をしながら、必要な装着期間を確保しましょう。
ファーストピアスを外すタイミングの見極め方

期間が過ぎていても、ピアスホールが安定していないことがあります。
反対に、見た目がきれいでも、ホールの内側はまだ傷つきやすい状態かもしれません。
初めて交換するときは、痛みや熱感、赤み、腫れ、分泌物などがないかを確認し、複数の「外してよいサイン」がそろっていることが大切です。
| 確認項目 | 外してよい状態 | 注意が必要な状態 |
|---|---|---|
| 痛み・熱感 | 何もしていない時も触れた時も痛みや熱感がない | ズキズキする・温かく感じる |
| 赤み・腫れ | 落ち着いていて広がっていない | 赤みが続く・広がる・繰り返す |
| 分泌物 | 出ていない(少量の透明な液は正常範囲の場合も) | 血・黄色や緑色の膿・悪臭がある |
| しこり | ピアスホール周囲に硬い盛り上がりがない | 徐々に大きくなるしこりがある |
痛みや熱感がない
ファーストピアスを外す際は、何もしていないときだけでなく、耳の周囲へ軽く触れたときにも痛みがないか確認しましょう。
ピアスホールが安定していない場合、普段は痛くなくても、ピアスの前後や耳たぶへ触れたときに痛みを感じることがあります。
寝返りで耳が枕に当たったときや、髪が引っかかったときに痛む場合も、交換を急がないほうが安心です。
また、ピアスの周囲が熱を持っていないかも確認してください。
左右の耳を清潔な手でそっと触り比べ、一方だけ明らかに熱く感じる場合は、炎症が起きている可能性があります。
ただし、交換できるか確認するために、ピアスを何度も回したり、前後へ大きく動かしたりする必要はありません。
ピアスホールの内側を傷つけるおそれがあるため、必要以上に触らないようにしましょう。
赤みや腫れが続いていない
ピアスホールの周囲に赤みや腫れが残っていないことも、交換時期を見極めるポイントです。
ピアスを開けた直後は、傷への反応として軽い赤みや腫れが現れることがあります。
数日かけて少しずつ落ち着いているのであれば、通常の回復過程でみられる反応の可能性があります。
一方、赤みや腫れが長く続いている、範囲が広がっている、いったん治まったあとに再び現れたといった場合は注意が必要です。
次のような状態がないか確認しましょう。
・ピアスホールの周囲が赤い
・左右を比べると片方だけ腫れている
・耳たぶが厚くなったように感じる
・キャッチや飾り部分が皮膚へ食い込んでいる
・赤みの範囲が少しずつ広がっている
・赤みとともに痛みや熱感がある
赤みや腫れが残っている状態でファーストピアスを外すと、ホールの内側を傷つけたり、次のピアスが通らなくなったりすることがあります。
また、ピアスの軸が短く、腫れた耳を圧迫している場合は、付けたまま様子を見るだけでは悪化する可能性もあります。
血や膿のような分泌物が出ていない
ファーストピアスを外す前には、ピアスホールから血や膿のような分泌物が出ていないかも確認してください。
出血がある場合は、ホールの内側にまだ傷が残っているか、ピアスを引っかけたり触ったりしたことで、新たに傷ついている可能性があります。
出血が止まっていても、かさぶたが繰り返しできる間は交換を延期したほうがよいでしょう。
一方、ピアスの周囲に少量の白っぽい、または薄い黄色の分泌物が乾いて付着することがあります。
これは必ずしも膿とは限らず、治癒の過程で出る体液が固まった可能性もあります。
ただし、次のような分泌物がある場合は、感染が疑われます。
・白色、黄色、緑色の粘り気のある膿が出る
・分泌物の量が増えている
・不快なにおいがする
・血や膿が繰り返し出る
・分泌物とともに強い痛みや腫れがある
・耳の周囲が熱を持っている
分泌物が気になるときは、爪で剥がしたり、ピアスを外して内部を確認したりしないでください。
清潔な流水や医療機関から指示された方法でやさしくケアしましょう。
感染が疑われる状態でピアスを自分で外すと、穴の表面だけが閉じ、内部に感染が残る可能性があります。
医師から外すよう指示されるまでは、自己判断で取り外さないことが大切です。
ピアスホールの周囲にしこりがない
ピアスホールの周囲にしこりや盛り上がりがないことも、外すタイミングを考えるうえで確認したいポイントです。
しこりができる原因はひとつではありません。
ピアスの圧迫や引っかかりによる刺激、炎症、傷あと、肉芽、金属への反応など、さまざまな可能性が考えられます。
小さなしこりだからといって、必ずしもすぐにピアスを外す必要があるとは限りません。
しかし、原因がわからないまま交換すると、ホールをさらに刺激し、しこりが大きくなる可能性があります。
外してよいサインがそろわない場合は延期する
外してよいサインがそろわない・ファーストピアスを外してよいか迷う場合は、まだ交換に適した状態ではない可能性があります。
早く好みのピアスへ交換したくても、耳の状態を優先しましょう。
また、サインがすべてそろっていても、初めて外すときに強い痛みや抵抗を感じたら作業を中止しましょう。
軟骨は外すタイミングを慎重に判断する
軟骨のファーストピアスは、耳たぶ以上に慎重に外すタイミングを判断する必要があります。
軟骨は耳たぶと比べて血流が少なく、ピアスホールが安定するまでに長い時間がかかります。
表面の赤みや痛みがなくなっていても、ホールの内側が完全に整っているとは限りません。
また、軟骨部分は、寝るときの圧迫や髪、マスク、ヘッドホン、衣類などによる刺激を受けやすい場所です。
交換した直後に腫れや痛みがぶり返すこともあるため、軟骨のファーストピアスを外す前には、次の点を確認しましょう。
・数カ月以上の十分な期間が経過している
・何もしなくても痛みがない
・枕や衣類が軽く触れても痛くない
・赤みや腫れが続いていない
・血や膿のような分泌物がない
・かさぶたが繰り返しできていない
・ホールの周囲にしこりや盛り上がりがない
・最近、ピアスを強く引っかけていない
軟骨に強い痛み、熱感、広がる赤みや腫れがある場合は、感染によって軟骨周囲炎などを起こしている可能性があります。
期間の目安を過ぎていても、少しでも不安がある場合は交換を延期しましょう。
ファーストピアスを一瞬・数時間だけ外してもよい?

「一瞬だけ外したい」「数時間なら問題ない?」と悩むことは少なくありません。
しかし、ピアスホールが安定する前は、一瞬や数時間だけであってもファーストピアスを外すことはおすすめできません。
開けたばかりのピアスホールは傷口の状態であり、ピアスがホールの形を保つ役割を果たしているため、まだ完成していない段階で外すと、穴が狭くなったり、ふさがったりする可能性があります。
ここでは、一時的にファーストピアスを外したい場合の注意点や、少しだけ外す必要があるときの考え方を解説します。
短時間でも外さないほうがよい
ピアスホールが安定する前は、短時間でも穴が狭くなることがあるため、ピアスホールが安定するまでは付けたまま過ごすことが基本です。
特にピアスを開けて間もない時期は、体が傷口を治そうとする働きが活発です。
穴が完全にふさがらなくても、以前より狭くなってしまうと、再びピアスを通す際に、ホールの内側を傷つけたり、出血したりする可能性があり、無理に押し込むことで炎症や感染の原因になることもあります。
ファーストピアスの期間中は、一時的であってもできる限り外さないことが最も安全な方法です。
外す必要がある場合の対応
どうしても一時的にピアスを外す必要がある場合も、ファーストピアスの期間中は、自己判断で取り外す前に、医療機関へ相談することが大切です。
例えば、接触の多い競技では安全面からピアスを外すよう指示されることがあります。
一方で、健康診断では必ずしも外す必要がない場合もありますので、事前に相談しておくと安心です。
無理に外して再び装着できなくなるよりも、事前に相談して対応方法を確認することが大切です。
外す予定がある場合は開ける時期を調整する
ピアスを外す予定がある場合は、ピアスを開ける時期をあらかじめ調整することをおすすめします。
例えば、夏休みや春休みなどの長期休暇に開ければ、ファーストピアスを付けたまま過ごせる期間を確保しやすくなります。
計画的にピアスを開けることで、トラブルを避け、きれいなピアスホールを育てましょう。
ファーストピアスの外し方

ファーストピアスを外すときは、ピアスホールを傷つけないよう、落ち着いて行いましょう。
ファーストピアスは、キャッチが固く外れにくいことがあります。
無理に引っ張ったり力任せに外したりすると、ピアスホールを傷つけたり、出血や腫れの原因になったりするため注意が必要です。
痛みや強い抵抗を感じる場合は、無理に外そうとせず、ピアスを開けた医療機関等へ相談してください。
外す前に手と耳を清潔にする
ファーストピアスを外す前は、石けんで手をよく洗い、清潔なタオルやペーパーで水分を拭き取りましょう。
指先や爪の間には目に見えない細菌が付着していることがあり、汚れた手でピアスホールに触れると、炎症や感染の原因になる可能性があります。
爪が長い場合は、耳やピアスホールを傷つけないよう注意してください。
また、耳の周囲に汚れや分泌物が付着している場合は、シャワーや入浴後など、汚れがやわらかくなったタイミングでやさしく洗い流してから外すと作業しやすくなります。
かさぶたや固まった汚れは、無理にはがさないようにしましょう。
無理に取り除くと出血や炎症の原因になるため、取れにくい場合はその日の交換を見送ることも大切です。
ピアスの表側を固定してキャッチを外す
一般的なキャッチ式のファーストピアスは、ピアスの表側を片方の手で固定し、もう片方の手で後ろのキャッチをつまんで外します。
鏡の前で耳の前後を確認しながら、次の手順で進めましょう。
1.石けんで手を洗い、水分を拭き取る
2.ピアスの表側にある飾り部分を、親指と人差し指でしっかり固定する
3.反対の手で、耳の後ろにあるキャッチをつまむ
4.キャッチをまっすぐ後方へ、ゆっくり引く
5.キャッチが外れたら、ピアス本体をホールに沿ってゆっくり抜く
ピアス本体をしっかりと固定せずにキャッチだけを強く引くと、ピアスが耳たぶを引っ張り、痛みや出血につながることがあります。
キャッチが少しずつ動いている場合は、一気に引き抜こうとせず、小さく左右へ動かしながらゆっくり外しましょう。
キャッチが外れたら、ピアス本体は斜めへ引っ張ったり、何度も回したりせず、ホールの向きに沿ってゆっくり抜きます。
ファーストピアスを外したあとは、交換するセカンドピアスをあらかじめ準備しておくとスムーズです。
一般的な差し込み式のキャッチは、ピアスの表側を固定し、キャッチをまっすぐ後ろへ引いて外しますが、ボールキャッチやネジ式のピアスは、回して外す構造です。
様々なキャッチの外し方は、こちらの記事でご紹介しています。
外している途中で痛みや出血があれば中止する

ファーストピアスを外している途中で痛みや出血が生じた場合は、無理に作業を続けないでください。
軽く触れただけで痛む、キャッチを動かすと耳全体が引っ張られる、ピアス本体が途中で引っかかるといった場合は、ピアスホールがまだ十分に安定していない可能性があります。
無理に抜こうとすると、ピアスホールを傷つけ、出血や炎症の原因になることがあります。
痛みや出血があったときは、次のように対応しましょう。
・引っ張ったり回したりするのをやめる
・無理に抜いたり押し戻したりしない
・清潔なガーゼやペーパーで出血部分をやさしく押さえる
出血が続く場合や、強い痛み・腫れ・熱感・膿などの症状がある場合は、自分で対処せず医療機関へ相談してください。
ファーストピアスを外したあとはどうする?

ファーストピアスを外したあとは、できるだけ早くセカンドピアスへ交換しましょう。
ファーストピアスを外せる状態になっていても、外したまま長時間過ごせるほどピアスホールが安定しているとは限りません。
外している間にホールが狭くなり、セカンドピアスが通りにくくなることもあります。
交換をスムーズに行えるよう、セカンドピアスはあらかじめ準備しておくと安心です。
最初に装着するセカンドピアスは、軽くて引っかかりにくく、耳を圧迫しにくいものがおすすめです。
重いピアスや大きく揺れるデザインは、まだ安定していないピアスホールへの負担になるため避けましょう。
JOUMIEL(ジュミエル)では、K18やプラチナなど、セカンドピアスに選ばれることの多い素材を使用したピアスをご用意しています。
軽くて引っかかりにくいデザインは、初めての付け替えにおすすめです。
セカンドピアスへ交換したあとも、ピアスホールが十分に安定するまでは長時間外したままにせず、装着を続けることが大切です。
ファーストピアスを外した後のケア
ファーストピアスを外したあとのピアスホールは、必要以上に触らず、やさしく清潔を保ちましょう。
ピアス交換の直後は、ホールの周囲をぬるま湯で洗い流します。
洗浄料を使う場合は、刺激の少ないものをよく泡立て、ピアスホールの周囲をこすらず洗ってください。
洗ったあとは、洗浄料が残らないよう十分にすすぎ、清潔なタオルや使い捨てペーパーで水分を押さえるように拭き取ります。
次のようなケアは避けましょう。
・爪や綿棒でホールの内側をこする
・かさぶたを無理に剥がす
・ピアスを何度も回す
・消毒液を必要以上に使用する
・アルコールや刺激の強い製品を付ける
・汚れた手でピアスに触れる
「ピアスを回さないと皮膚がくっつく」と考えられていたこともありますが、必要以上に動かすとピアスホールへの刺激になります。
交換後は、洗浄や状態を確認するとき以外は、なるべく触らないようにしましょう。
医療機関からケア方法や薬について指示がある場合は、その指示を優先してください。
ファーストピアスを外した後に出血した場合の対処法
ファーストピアスを外したあとに出血した場合は、セカンドピアスを無理に入れず、まず出血への対応を行います。
清潔なガーゼや使い捨てペーパーを出血部分へ当て、こすらず、やさしく圧迫してください。
出血している状態でピアスを何度も抜き差しすると、ホールの内側の傷が広がる可能性があります。
血が止まったように見えても、痛みや腫れがある場合は交換を続けないほうが安全です。
出血したときは、次のように対応しましょう。
・ピアスの抜き差しを中止する
・清潔なガーゼなどで出血部分を圧迫する
・血が止まるまで耳を触らない
・消毒液を大量に付けない
・出血が止まらない場合は医療機関へ相談する
出血した場合は、ピアスホールがまだ十分に安定していなかった可能性があります。
無理に交換を続けず、出血が落ち着くまで様子を見ましょう。
出血量が多い、圧迫しても止まらない、耳たぶが裂けている、強い痛みがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
ファーストピアスを外したあとに膿やしこりを見つけた場合は?
ファーストピアスを外したあとに膿やしこりが見つかった場合は、無理にセカンドピアスへ交換しないようにしましょう。
しこりや分泌物にはさまざまな原因が考えられるため、見た目だけで判断することはできません。
症状が続く場合や悪化している場合は、早めに受診しましょう。
外した後のファーストピアスは捨ててもよい?
外した後のファーストピアスはすぐに捨てず、しばらく保管しておくと安心です。
セカンドピアスへ交換したあとに、痛みや腫れなどのトラブルが起こり、受診が必要になることがあります。
その際、使用していたファーストピアスを確認したい場合もあるため、耳の状態が落ち着くまでは保管しておくことをおすすめします。
再び使用する予定がなく、ピアスホールも安定している場合は、自治体の分別方法に従って処分しましょう。
ファーストピアスをなくした場合はどうする?
ファーストピアスを外したあとにファーストピアスを紛失した場合は、ピアスホールの安定度によって対応が異なります。
すでに交換できる時期まで経過し、痛みや赤み、腫れなどもない場合は、清潔なセカンドピアスを用意し、無理なく入るか確認します。
抵抗や痛みがなく、ホールに沿って自然に入る場合は、耳を圧迫しないように装着してください。
一方、まだファーストピアスを開けたばかりの場合や、装着しておくべき時期にファーストピアスをなくしたときに、ピアスやキャッチが見つからない場合は施術を受けた医療機関等へ相談しましょう。
透明ピアスをファーストピアスにしてもよい?
ピアスを目立たせたくない場合、「最初から透明ピアスを使いたい」と考えることもあるでしょう。
しかし、開けたばかりのピアスホールへファーストピアスとして使用することは、おすすめできません。
アクセサリーショップやドラッグストアなどで販売されているアクリル製や樹脂製の透明ピアスは、傷が付いた部分に汚れがたまったり、表面が劣化する可能性もあります。
一般的な透明ピアスは、完成したピアスホールで一時的に使用することを想定した製品が中心で、次のような注意点があります。
・軸が細く、ファーストピアスで保っていたホールが狭くなりやすい
・軸が短く、腫れた耳を圧迫することがある
・素材や品質が明確に表示されていない製品がある
・表面に細かな傷が付きやすい
・変形や劣化が起こることがある
・十分な滅菌状態で提供されているとは限らない
ファーストピアスには、傷が治るまで長期間装着できる素材であること、腫れに対応できる長さがあること、表面がなめらかで清潔に保ちやすいことなどが求められます。
透明ピアスは見た目が似ていても、樹脂製・アクリル製・ガラス製など素材はさまざまで、新しいピアスホールへの適性は同じではありません。
透明なファーストピアスを希望する場合は、市販品へ自己判断で交換するのではなく、ピアスを開ける前に医療機関へ相談しましょう。
透明のファーストピアスを扱う病院もある
医療機関によっては、医療用として選定された目立ちにくい透明または半透明のファーストピアスを用意していることがあります。
ただし、扱っている素材や形状、対応の部位は医療機関によって異なります。
すべての病院で透明のファーストピアスを選べるわけではないため、予約前に確認しておきましょう。
問い合わせる際は、気になる点を確認すると安心です。
(例)
・透明のファーストピアスを扱っているか
・具体的な素材名
・耳たぶと軟骨のどちらに対応しているか
・トラブルが起きた場合に診察を受けられるか
透明ピアスを自分で購入して持ち込める?
自分で購入した透明ピアスを病院へ持ち込み、ファーストピアスとして使用してもらえるかどうかは、医療機関によって異なります。
持ち込みを認めていない医療機関も少なくありません。
理由として、素材や品質を確認できないこと、適切に滅菌できる製品かわからないこと、使用するピアッサーや施術方法に対応していないことなどが挙げられます。
未開封の商品であっても、医療機関で必要とされる滅菌状態が保証されているとは限りません。
「新品だから清潔」「医療用と書いてあるから使用できる」とは限らないため注意しましょう。
持ち込みを希望する場合は、商品を購入する前に、施術を受ける医療機関へ気になる点を確認してください。
(例)
・ピアスの持ち込みに対応しているか
・使用できる素材
・必要な太さと長さ
・未開封品である必要があるか
・持ち込んだピアスを使用できない場合の対応
医療機関から指定された製品がある場合は、その指示に従いましょう。
樹脂製とガラス製の透明ピアスの違い
透明ピアスには、大きく分けて樹脂やアクリルなどを使ったものと、ガラスを使ったものがあります。
それぞれの特徴を比較しましょう。
| 樹脂製(アクリル含む) | ガラス製 | |
|---|---|---|
| 価格 | 安価なものが多い | やや高め |
| 重さ | 軽い | 素材による |
| 表面 | やわらかく傷がつきやすい | なめらかに仕上げられるものが多い |
| 劣化・変色 | 起こりやすい | 比較的安定 |
| 新しいホールへの適性 | 基本的に不向き | 規格を満たした製品は使用可能なものも |
| 主な用途 | 一時的に目立たなくしたい時 | 条件付きでファーストピアスとして使えるものも |
| 注意点 | 素材名が不明な製品も多い | 割れ・欠けのある製品は使用不可 |
ガラス製をファーストピアスとして使う場合は、新しいピアスホールへの使用が前提とされた製品であること、傷や欠けがないこと、適切に滅菌されていることを事前に確認してください。
また、ガラスは衝撃に弱いため、落としたピアスをそのまま装着することは避けましょう。
樹脂製かガラス製かだけで安全性を決めるのではなく、製品の規格や品質を確認することが大切です。
樹脂製透明ピアスに変えるタイミング
樹脂製透明ピアスへ交換するのは、ファーストピアスを付けるために必要な期間を過ぎ、ピアスホールの状態が落ち着いてからにしましょう。
少しの時間だけ透明ピアスへ交換し、帰宅後に元のピアスへ戻すといった使い方も、ホールが安定する前にはおすすめできません。
軟骨に透明ピアスを使用するときの注意点
軟骨は耳たぶより、ピアスホールが安定するまで長い時間がかかります。
この時期に、短い透明ピアスや細い透明ピアスへ交換すると、ホールが狭くなることがあります。
また、軟骨部分は腫れても耳たぶのように柔軟に広がりにくいため、軸の長さに余裕がないと、耳を圧迫する可能性があります。
軟骨に使う透明ピアスは、次の点を確認しましょう。
・軟骨のピアスホールが十分に安定している
・軸の長さに余裕がある
・現在のホールより細すぎない
・髪やマスクへ引っかかりにくい
・睡眠中に圧迫されにくい形状である
ファーストピアスの洗い方・消毒・ケア方法

ファーストピアスを開けたあとのケアでは、ピアスホールを清潔に保ちながら、必要以上の刺激を与えないことが大切です。
汚れを落とそうとして強くこすったり、消毒液を何度も付けたりすると、かえって皮膚へ負担をかけることがあります。
基本的なケアは、触る前に手を洗い、入浴時などにピアスホールの周囲をやさしく洗い、洗浄料や汚れを十分にすすぐことです。
洗ったあとは水分を残さず、清潔な使い捨てペーパーやガーゼで押さえるように拭き取ります。
布製のタオルは繊維がピアスへ引っかかったり、保管状態によっては汚れが付着していたりするため、耳の周囲を強くこすらないよう注意してください。
なお、ピアスを開けた病院から洗浄方法や消毒、薬について指示を受けている場合は、一般的な情報よりも病院の指示を優先しましょう。
触る前に必ず手を洗う
ファーストピアスへ触れる前には、必ず石けんで手を洗いましょう。
手や指先には、目に見えない汚れや細菌が付着しています。ピアスの位置を直す、キャッチを確認する、洗浄するなどの際に汚れた手で触れると、ピアスホールへ細菌が入り込む可能性があります。
手洗いでは、手のひらだけでなく、次の部分も丁寧に洗ってください。
・手の甲
・指の間
・親指の周囲
・指先
・爪の間
・手首
洗ったあとは、清潔なタオルや使い捨てペーパーで水分を拭き取ります。
スマートフォンやドアノブ、髪、顔などへ触れたあとは、手を洗った直後でも再び汚れが付着している可能性があります。ピアスのケアをするときは、手洗い後にほかのものへ触れず、そのまま洗浄へ移りましょう。
状態を確かめるために、毎日何度も耳を触る必要はありません。痛みや腫れを確認するときも、必要以上に押したり、つまんだりしないようにしてください。
基本はやさしい洗浄と十分なすすぎ
ファーストピアスの基本的なケアは、入浴やシャワーの際に行うと続けやすくなります。
ピアスホールの周囲をやさしく洗い、洗浄料や汚れは十分にすすぎましょう。
まず、シャンプーやコンディショナー、洗顔料などを洗い流してから、最後に耳の周囲を洗うとよいでしょう。
先にピアスホールを洗っても、そのあとにシャンプーや整髪料が流れてくると、成分が耳に残る可能性があります。
洗浄料を使う場合は、手のひらで十分に泡立ててから、ピアスの表側と耳の後ろ側へ泡をのせます。
ピアスと皮膚の隙間に爪を入れたり、キャッチを前後へ動かしたりする必要はありません。
泡をしばらくのせて汚れをやわらかくし、シャワーの弱い流水ですすぎましょう。
シャワーを強い水圧で直接当てると、痛みや刺激につながることがあります。
ぬるま湯を弱めに流し、洗浄料が残らないよう丁寧にすすいでください。
入浴後は、耳の前後に水分が残っていないか確認します。キャッチの裏側や、耳とピアスの間は水分がたまりやすいため、清潔なタオル等でやさしく押さえましょう。
洗浄の回数を増やしすぎたり、強くこすったりする必要はありません。
過度な洗浄は皮膚の乾燥や刺激につながる可能性があります。
洗う際は、次の手順を目安にしましょう。
1.石けんで手を丁寧に洗う
2.シャワーのぬるま湯で耳の周囲を濡らす
3.低刺激の洗浄料を手のひらでよく泡立てる
4.泡をピアスホールの前後へやさしくのせる
5.指や爪でこすらず、汚れを浮かせる
6.洗浄料が残らないよう流水で十分にすすぐ
7.清潔なタオル等で水分を押さえる
香料の強いボディーソープやスクラブ入りの洗浄料、洗浄力の強い抗菌石けんなどは、開けたばかりのピアスホールには刺激となることがあります。
また、すすぎが不十分だと、耳の前後やキャッチの周囲に洗浄料が残り、かゆみや赤みの原因になる可能性があります。
表側だけでなく、耳の後ろ側まで確認しましょう。
市販の生理食塩水を洗浄に使用する場合は、傷の洗浄用として販売されている滅菌済みの製品かどうかを確認します。
自宅で塩と水を混ぜると濃度や衛生状態が安定しにくいため、自己流で食塩水を作って使うのは避けたほうが安心です。
ファーストピアスの消毒は必要?
ファーストピアスを開けたあとは、刺激の強い消毒を繰り返すのではなく、手洗いとやさしい洗浄で清潔を保つケアが一般的です。
消毒液には細菌を減らす働きがある一方で、傷口の皮膚に負担をかけることもあります。
そのため、市販の消毒薬や消毒用エタノールを、自己判断で毎日使い続けることはおすすめできません。
製品によって含まれる成分や濃度は異なりますが、消毒液が開けたばかりの皮膚へ刺激となり、乾燥やヒリつきを起こす場合があります。
特にエタノールは傷の周囲の皮膚を乾燥させやすい成分です。
特に、耳が乾燥している、皮膚が弱い、消毒後にヒリヒリするという場合は、使用している消毒液が刺激になっている可能性があります。
消毒後に次のような変化がみられる場合は、製品が刺激になっている可能性があります。
・耳の周囲が強くしみる
・皮膚が乾燥して粉をふく
・かゆみが出る
・赤みが強くなる
・皮膚が硬くなったり、ひび割れたりする
・消毒するたびに痛みが増す
また、消毒する必要がある場合も、ホールを強くこすらず、自然に取れる汚れを優しく拭き取る程度にしましょう。
赤みや痛みが続いている場合、消毒を増やせば改善するとは限りません。
刺激による炎症、金属への反応、ピアスの圧迫、感染など、さまざまな原因が考えられます。
自己判断でケアを増やすのではなく、ピアスを開けた病院や皮膚科へ相談しましょう。
病院から薬や消毒方法を指示された場合
病院でピアスを開けた場合は、一定期間の消毒や薬の使用を指示されることがあります。
その場合は、自己判断で回数を増やしたり別の消毒液を使用したりせず、説明された方法に従ってケアしてください。
病院によっては塗り薬や消毒薬、洗浄液などが処方されることがあるため、使用する際は指示された回数や量、使用方法、期間を守りましょう。
数日で耳の状態がよくなったように見えた場合も、自己判断で処方薬を中止せず、医師や薬剤師から受けた説明に従います。
薬を使用してから、強いかゆみ、発疹、腫れ、ヒリヒリした痛みなどが出た場合は、使用を続ける前に処方した病院へ連絡しましょう。
また、市販の消毒液や軟膏を処方薬へ追加すると、成分が重複したり、皮膚への刺激が強くなったりする可能性があります。
別の製品を併用したい場合は、事前に医師や薬剤師へ確認してください。
ファーストピアスのケアでは、洗いすぎ、消毒しすぎ、触りすぎを避けることが重要です。
清潔な手でやさしく洗い、十分にすすぎ、濡れたままにしないことを毎日の基本にしましょう。
ピアスを必要以上に触らない(回さない)
ファーストピアスの洗浄中や普段の生活では、必要以上に触らない(回さない)ようにしましょう。
ピアスを開けた直後はホールの内側に新しい皮膚が作られている途中です。
治りかけた部分へ繰り返し摩擦が加わると、内側を傷つけてしまうことがあるため、何度も回したりしないことが大切です。
ただし、施術した病院からピアスを動かすよう具体的な指示を受けている場合は、病院へ方法を確認したうえで従ってください。
血や組織液が固まっても無理にはがさない
ピアスを開けたあとには、少量の血や透明から白っぽい組織液が出て、ピアスの周囲で固まることがあります。
固まった分泌物を爪で剥がしたり、ピンセットで引っ張ったりすると、治りかけている皮膚まで傷つけ、出血する可能性があります。
無理に取り除かず、入浴時にぬるま湯や泡でやわらかくして、自然に取れる部分だけを洗い流しましょう。
洗浄後も残っている場合は、すべて取り切ろうとせず、次回の入浴時に再びやわらかくなるのを待ちましょう。
外側へ浮いてきた汚れは、清潔なガーゼや使い捨てペーパーで軽く押さえるように取り除きます。
ただし、分泌物の量が増えている、黄色や緑色で粘り気がある、不快なにおいがする、痛みや腫れ、熱感を伴う場合は、感染などの可能性があります。
感染が疑われる場合は、自己判断でファーストピアスを外さず、医療機関へ相談してください。
髪・タオル・マスクへの引っかかりを防ぐ
ファーストピアスのトラブルは、洗浄不足だけでなく、髪やタオル、マスクなどへ引っかけることでも起こります。
ピアスが強く引っ張られると、ホールの内側が傷つき、痛みや出血、腫れにつながることがあります。
髪が長い場合は、ブラッシングの際に耳の位置を確認し、ピアスへブラシやくしを当てないようにしましょう。
髪が頻繁に絡む場合は、ピアスへ負担をかけない位置でまとめます。
タオルで髪や顔を拭くときも、ピアスの飾りやキャッチへ引っかかることがあるため、耳を強くこすらないようにします。
ただし、濡れた髪を長時間耳へ密着させると水分が残りやすくなるため、入浴後は髪と耳を十分に乾かしてください。
マスクを着け外しするときは、耳に掛けるゴムがピアスへ触れないよう、片側ずつゆっくり動かしましょう。
就寝中も、枕や寝具でピアスを圧迫しないよう注意してください。
開けた側の耳を下にして眠ると、長時間圧力がかかり、腫れや痛みの原因になることがあります。
お風呂・温泉・プール・サウナでの注意点
開けたばかりの時期は、お風呂の浴槽で長時間浸ることには注意が必要です。
治癒中のピアスホールを長時間水へ浸すと、皮膚がふやけて刺激を受けやすくなります。
また、不特定多数の人が利用するプール・温泉・共同浴場や、海・川・湖などの水には、塩素、温泉成分、細菌、汚れなどが含まれている可能性があります。
また、サウナでは、汗や高温によって耳が蒸れたり、金属製のピアスが熱く感じられたりする可能性があるため、ピアスを開けた直後や、赤み・腫れ・痛みがある時期は、サウナの利用を控えたほうが安心です。
ピアスホールが安定するまでは、次の点に注意しましょう。
・浴槽へ長時間浸からない
・温泉、プール、海、湖などへの入水を控える
・サウナを控える
・濡れたあとは清潔な水ですすぎ、水分を残さない
ファーストピアス中寝るときは外す?

ファーストピアスを開けたばかりの頃は、「寝るときだけ外したほうが耳が休まるのでは?」と考えることがあるかもしれません。
しかし、ファーストピアスは就寝中も基本的に付けたまま過ごします。
ピアスホールが安定する前に毎晩外してしまうと、寝ている間に穴が狭くなったり、ふさがったりする可能性があるためです。
特に、開けてから間もない時期は、数時間でもホールが狭くなることがあります。
狭くなったピアスホールに、翌朝に無理やりピアスを入れ直すことで、ホールの内側を傷つける原因になってしまいます。
一方で、寝ている間は自分で耳を守ることができません。
横向き寝による圧迫や寝返りでの引っかかり、寝具との摩擦など、日中とは異なる負担がかかります。
耳への刺激を減らすためには、ファーストピアスを外すのではなく、寝方や寝具を工夫することが大切です。
就寝前は次のような行動は避けてください。
・入浴後だけ外して乾かす
・枕へ当たるのが気になるから外す
・寝る前に何度もピアスやキャッチを触る
寝る前には、キャッチが外れかけていないか、耳に強く食い込んでいないかを軽く確認する程度で十分です。
必要以上に触ったり位置を直したりすると、それ自体が刺激になることがあります。
横向き寝による圧迫を避ける
ファーストピアスで起こりやすいトラブルで、注意しておきたいことのひとつが、横向き寝による耳の圧迫です。
開けた側の耳を下にして長時間眠ると、ピアスやキャッチが耳へ押し付けられます。
圧迫が続くと、次のような症状につながることがあります。
・朝起きると耳が痛い
・耳たぶや軟骨が赤くなっている
・耳が腫れている
・ピアスが食い込んでいる
・ズキズキした痛みが続く
できるだけ開けた側を下にせず、反対側を下にして眠るよう意識しましょう。
両耳に開けている場合は、仰向けで寝るほうが耳への負担を減らしやすくなります。
どうしても横向き寝になる場合は、中央に穴がある、ドーナツ型のネックピローを活用する方法もあります。
また、枕カバーは汗や皮脂が付きやすいため、清潔な状態を保つことも大切です。
就寝中の引っかかりを減らす
寝ている間は無意識に体を動かすため、寝返りの際に、枕や布団、髪などへピアスを引っかけやすく、自分では気付かないうちに耳へ負担がかかることがあります。
特に引っかかりやすいものには、次のようなものがあります。
・長い髪
・枕カバーの縫い目
・毛布やタオルケット
・衣類の襟元
・フード付きパーカー
・イヤホンコード
・寝具のタグ
髪が長い場合は、就寝前に耳へ絡みにくい位置で軽くまとめると、引っかかりを減らせます。
ただし、強く結びすぎると耳へ髪が引っ張られることがあるため、ゆるめにまとめる程度で十分です。
朝起きたあとに耳が痛い日が続く場合は、寝姿勢や寝具を見直してみましょう。
寝ている間に外れた場合の対応
朝起きたらファーストピアスが外れていた場合でも、慌てて無理に戻そうとしないことが大切です。
まずは耳の状態を確認しましょう。
・痛みはないか
・出血していないか
・耳が腫れていないか
・ピアス本体とキャッチの両方が見つかっているか
ピアスホールが安定しており、清潔なファーストピアスやセカンドピアスを無理なく通せる場合は、手を洗ってからゆっくり装着します。
床へ落ちたファーストピアスを洗わずにそのまま戻すことは避けましょう。
開けたばかりで寝ている間に外れてしまった場合や、途中で引っかかる場合や痛みがある場合は、無理に押し込まず、できるだけ早めにピアスを開けた医療機関へ相談することをおすすめします。
キャッチだけ紛失した場合は、サイズの合わないキャッチを無理に使うと、耳を圧迫したり、逆に外れやすくなったりすることがあります。
代用品で対応する前に、施術を受けた医療機関等へ相談すると安心です。
ファーストピアスで起こりやすいトラブル・症状

ファーストピアスを着けている期間は、トラブルがなくても、軽い痛みや腫れ、少量の組織液などがみられることがあります。
ピアスを開けた直後の耳は傷が治っている途中であり、すべての症状が感染を意味するわけではありません。
ただし、感染のサインがある場合は注意が必要です。
触ると痛い・ズキズキする
ピアスを開けた直後は、触れたときに軽い痛みや違和感があることがあります。
施術によって皮膚に傷ができているため、数日程度は軽く触れただけで痛んだり、寝返りや着替えの際に刺激を感じたりすることがあります。
まずは、キャッチをきつく締めすぎていないか、横向き寝やヘッドホンによって圧迫されていないかを確認しましょう。
耳たぶや軟骨が腫れている
ピアスを開けた直後には、耳たぶや軟骨が軽く腫れることがあります。
軽度の腫れが徐々に落ち着いている場合は、傷が治る過程で生じている可能性があります。
ただし、腫れが強くなる、範囲が広がる、熱感や強い痛みを伴う場合は注意が必要です。
腫れの原因としては、次のようなものが考えられます。
・施術直後の炎症
・キャッチの締めすぎ
・軸が短いピアスによる圧迫
・睡眠中の圧迫
・髪やマスクへの引っかかり
・金属や消毒液による刺激
・細菌感染
腫れによって耳が厚くなっているのに、軸の長さに余裕がない場合は、ピアスの飾りやキャッチが皮膚へ食い込むことがあります。
ファーストピアスの前後に余裕があるかを確認してください。
血や組織液が出る
ピアスを開けた直後や、ピアスを引っかけたあとには、少量の血や透明から白っぽい組織液が少量出て、ピアスの軸やキャッチの周囲で固まることもあります。
これは必ずしも膿とは限りません。
血や組織液が出たときは、まず手を洗い、清潔なガーゼや使い捨てペーパーでやさしく押さえましょう。
強くこする、固まった血を爪で剥がす、ピアスを回して汚れを取るといった行為は避けてください。
固まった分泌物は、入浴時にぬるま湯でやわらかくし、自然に取れる部分だけを洗い流します。
出血を繰り返す場合は、ピアスの軸やキャッチがホールを圧迫していたり、就寝中や着替えの際に繰り返し刺激を受けていたりする可能性があります。
黄色い液や膿が出る
黄色い液体が出たからといって、すべてが感染による膿とは限りません。
少量の透明または薄い黄色の組織液が乾き、黄色っぽい固まりになることがあります。
一方、粘り気のある白・黄色・緑色の液体が増えている場合や、不快なにおいがある場合は感染が疑われます。
かゆみや湿疹がある
ファーストピアスの周囲にかゆみや湿疹がある場合は、金属アレルギーや消毒液、洗浄料、テープなどによる接触皮膚炎が考えられます。
接触皮膚炎では、かゆみが最初に現れ、その後に赤みや発疹、水ぶくれなどがみられることがあります。
ピアスでトラブルになりやすい金属のひとつがニッケルです。
ニッケルはアレルギー性接触皮膚炎を起こす代表的な原因であり、ピアスなどの装身具に含まれることが多い金属です。
次のような症状がある場合は、金属反応が疑われます。
・強いかゆみがある
・ピアス周辺に湿疹が広がる
・皮膚が赤くただれる
・小さな水ぶくれができる
・皮膚が乾燥して皮がむける
・消毒液やテープを使ったあとに悪化する
ただし、感染でも赤みやかゆみが生じることがあり、見た目だけで区別するのは簡単ではありません。
自己判断でピアスを別の素材へ交換すると、交換時にホールを傷つける可能性があります。
キャッチが食い込む・外れかけている
耳がズキズキ痛む場合は、キャッチの締めすぎ、軸の短さが原因で、キャッチが耳に強く食い込んでいるかもしれません。
ファーストピアスには、腫れに対応できるよう一定の長さが必要です。
キャッチと耳の間にまったく余裕がないと、耳が腫れた際に圧迫が強くなります。
次のような状態がないか確認しましょう。
・キャッチの跡が深く残っている
・キャッチの周囲が赤い
・耳の後ろがズキズキ痛む
・キャッチが皮膚へめり込んでいる
・ピアスの飾りが前側へ食い込んでいる
・軸がほとんど見えない
一方、キャッチがピアスの端まで移動して、外れかけている可能性があります。
その際、落下を防ごうとしてキャッチを耳へ密着するまで強く押し込んで耳を締め付けず、簡単には外れない位置で固定する必要があります。
キャッチの位置を調整するときは手を洗い、耳へ痛みがない場合に限って、強い力を加えずに行います。
ピアスやキャッチが耳に埋まった
ピアスの飾りやキャッチが皮膚に覆われて見えない、または一部しか見えない状態は、放置してはいけません。
耳が腫れたことで軸の長さが足りなくなったり、キャッチを強く締めすぎたりすると、ピアスが皮膚の中へ埋まることがあります。
埋まったピアスを自分で取り出そうとして、次のような行為をするのは危険です。
・皮膚を強く押してピアスを押し出す
・ピンセットやペンチで引っ張り皮膚を傷つける
・無理にキャッチを回す
・反対側から強く押し込む
無理に取り出そうとすると、皮膚が裂けたり、出血や感染が悪化したりする可能性があります。
しこりや肉芽のような盛り上がりがある
ピアスホールの周囲に、小さなしこりや赤い盛り上がりができることがあります。
見た目だけでは原因を判断しにくく、摩擦や圧迫による炎症、感染、瘢痕、ケロイドなどが考えられます。
一般に「肉芽」と呼ばれている盛り上がりが、医学的な肉芽組織とは限りません。
しこりができる原因には、次のようなものがあります。
・横向き寝による継続的な圧迫
・髪や衣類への繰り返しの引っかかり
・軸が短いピアスによる圧迫
・重いピアスによる負担
・ピアスの頻繁な付け外し
・感染や炎症
・傷あとが過剰に盛り上がる体質
ケロイドは、傷を修復する過程で瘢痕組織が過剰に増え、元の傷の範囲を越えて盛り上がるものです。
ピアスもケロイドが生じるきっかけになることがあります。
ファーストピアスのトラブルで病院を受診する目安

ファーストピアスを開けた直後は、軽い痛みや赤み、少量の組織液などがみられることがあります。
しかし、感染や強い炎症が起きている可能性もあります。
特に注意したいのが、耳の軟骨部分に生じたトラブルです。
軟骨周辺の感染は、治療が遅れると耳の変形につながることがあるため、耳たぶの軽い炎症と同じように考えず、早めに医療機関へ相談する必要があります。
以下のような症状がある場合は、自宅での洗浄や消毒だけで様子を見続けず、皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科、またはピアスの施術を受けた医療機関へ相談しましょう。
・強い痛みや腫れが続いている
・症状が時間とともに悪化している
・赤みがピアスホールの周囲へ広がっている
・耳が熱を持っている
・黄色や緑色の膿が出ている
・分泌物から悪臭がする
・発熱、悪寒、だるさなどがある
・軟骨部分が大きく腫れている
・ピアスやキャッチが皮膚へ埋まっている
・出血を繰り返している
・しこりや盛り上がりが大きくなっている
・かゆみや湿疹が続く、または金属アレルギーが疑われる場合
症状が軽いか判断できない場合も、自己流の処置を繰り返すより、医療機関へ相談したほうが安心です。
強い痛みや腫れが悪化している場合
ピアスを開けた直後には、触れたときの軽い痛みや多少の腫れが出ることがあります。
ただし、通常の経過であれば、痛みや腫れは時間とともに少しずつ落ち着いていきます。
数日たってから強くなる場合や、何もしていなくてもズキズキ痛む場合は注意が必要です。
次のような症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。
・痛みが日ごとに強くなっている
・鎮痛薬が必要なほど痛む
・耳が大きく腫れている
・赤みが周囲へ広がっている
・耳に触れると熱い
・ピアスの軸が見えなくなってきた
・ピアスの飾りやキャッチが食い込んでいる
・睡眠や日常生活に支障が出るほど痛い
腫れや痛みの原因は、感染だけではありません。キャッチの締めすぎ、軸の長さ不足、横向き寝、ヘッドホンやヘルメットによる圧迫などでも症状が出ることがあります。
しかし、自分で原因を正確に見分けるのは難しいため、悪化している場合はキャッチを無理に動かしたり、ピアスを付け替えたりせず、医療機関へ相談してください。
ピアス周辺の腫れ、痛み、熱感、強い赤みは、感染時にみられる代表的な症状です。
膿や悪臭が続いている場合
開けたばかりのピアスホールから、透明または薄い黄色の組織液が少量出ることはあります。乾燥すると黄色っぽいかさぶたになるため、見た目だけで膿と判断できないこともあります。
一方で、次のような状態は感染が疑われます。
・白、黄色、緑色の粘り気がある液体が出る
・分泌物の量が増えている
・何度洗っても膿が繰り返し出る
・分泌物から不快なにおいがする
・膿とともに血が出る
・赤み、腫れ、熱感、痛みを伴う
・耳の周囲がじゅくじゅくしている
膿を出そうとして耳を強く押したり、ホールへ綿棒や針を差し込んだりしてはいけません。皮膚をさらに傷つけ、感染を広げる可能性があります。
消毒液を一日に何度も使用したり、複数の消毒薬や軟膏を重ねたりするのも避けましょう。刺激による炎症が加わり、状態がわかりにくくなることがあります。
膿や悪臭が続く場合は、皮膚科などを受診してください。
白・黄・緑色の膿や血、腫れ、痛み、熱感がある場合は、感染が疑われます。
発熱や体調不良を伴う場合
耳の症状だけでなく、発熱、悪寒、だるさなどの全身症状がある場合は、感染がピアスホール周辺だけにとどまっていない可能性があります。
次のような症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
・発熱している
・寒気や震えがある
・強いだるさがある
・食欲がない
・頭痛や吐き気がある
・耳の赤みや腫れが急速に広がっている
・首や耳の周辺まで痛む
・膿と強い痛みを伴っている
夜間や休日であっても、高熱や強い悪寒、急速に広がる腫れ、意識がぼんやりするといった症状がある場合は、救急相談窓口や救急医療機関への相談を検討してください。
「ピアスの傷だから大丈夫」と考えて、全身症状を放置してはいけません。
感染したピアスでは、熱っぽさ、寒気、震え、全身の体調不良がみられることがあります。
軟骨が大きく腫れている場合
耳の上部など、軟骨部分に開けたファーストピアスが大きく腫れている場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。
軟骨ピアスをきっかけに、軟骨を覆う組織へ炎症や感染が起こる「耳介軟骨膜炎」が生じることがあります。
耳介軟骨膜炎では、次のような症状がみられます。
・軟骨部分が赤く腫れる
・耳が熱を持つ
・強い痛みがある
・耳全体が厚く腫れて見える
・膿がたまっているように見える
・耳の形が変わってきた
・症状が急速に悪化する
軟骨周辺は耳たぶより血流が乏しく、感染すると治療が難しくなる場合があります。
治療が遅れると軟骨が傷み、耳の変形につながることもあります。
軟骨が腫れたときは、自分で膿を出したり、市販の消毒液だけで何日も様子を見てはいけません。
特に、強い痛み、広がる赤み、膿、発熱を伴う場合は、皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科などへ早めに相談しましょう。
ピアスやキャッチが皮膚に埋まった場合
ピアスの飾りやキャッチが皮膚に覆われて見えない、一部しか見えない、耳の中へ沈み込んでいる場合は、早めに医療機関を受診してください。
ピアスが埋まる原因には、次のようなものがあります。
・キャッチを強く締めすぎた
・ファーストピアスの軸が短かった
・耳が大きく腫れた
・就寝中に長時間圧迫された
・ヘッドホンやヘルメットで押し込まれた
・ピアスを引っかけたあとに腫れた
完全に埋まっていなくても、キャッチが動かない、皮膚へ食い込み始めている、軸がほとんど見えない場合は、悪化する前に相談しましょう。
病院でファーストピアスを外してもらえる?
自分でファーストピアスを外せない場合は、病院で外してもらえることがあります。
病院への相談を検討したいのは、次のような場合です。
・キャッチが固くて動かない
・ピアスを回しても外れない
・耳が腫れてキャッチをつかめない
・外そうとすると強く痛む
・出血する
・ピアスやキャッチが皮膚へ食い込んでいる
・ピアスが一部または完全に埋まっている
・感染が疑われる
・特殊な形状で外し方がわからない
ただし、感染が疑われる場合は、必ずしもすぐにピアスを外すとは限りません。
ピアスを外すことで表面の穴が閉じ、内部に膿や感染が残る可能性があるため、状態によってはジュエリーを残したまま治療することがあります。
感染が疑われる場合は医師から指示されない限り、ジュエリーを外さず、そのままの状態で受診しましょう。
ピアスが皮膚へ埋まっている、圧迫が強い、金属アレルギーが疑われるなどの場合は、医師の判断で取り外しや交換が行われることがあります。
病院を受診する前に、ファーストピアスをいつ開けたか、どの素材を使用しているか、症状がいつから始まったかを整理しておくと診察がスムーズです。
皮膚科・形成外科・施術した病院のどこへ相談する?

ファーストピアスのトラブルは、症状や状態に応じて相談先を選びます。
| 相談先 | こんなトラブルに |
|---|---|
| 皮膚科 | 赤み・かゆみ・湿疹・膿・炎症・金属アレルギー・しこり |
| 形成外科 | ピアス/キャッチの埋没・耳たぶの裂傷・ケロイド・ピアスホールの変形 |
| 耳鼻咽喉科 | 軟骨部分の強い腫れや痛み・耳全体への炎症 |
| 施術した病院 | 施術後の軽いトラブル・キャッチの調整 |
皮膚科は、赤み、かゆみ、湿疹、膿、炎症、金属アレルギー、しこりなど、皮膚に現れるトラブルを幅広く相談しやすい診療科です。
次のような場合は、皮膚科が相談先の候補になります。
・赤みやかゆみがある
・膿や悪臭がある
・金属アレルギーが疑われる
・湿疹やかぶれがある
・しこりや盛り上がりがある
・感染しているか判断できない
形成外科は、ピアスやキャッチの埋没、耳たぶの裂傷、傷あと、ケロイド、耳の変形など、処置や形態の修復が必要なトラブルを相談しやすい診療科です。
次のような場合は、形成外科が適していることがあります。
・ピアスやキャッチが皮膚へ埋まっている
・耳たぶが裂けた
・ピアスホールが大きく変形した
・しこりやケロイドが大きくなっている
・切開などの処置が必要と思われる
耳鼻咽喉科では、耳介軟骨の強い腫れや痛み、耳全体へ広がる炎症などを相談できる場合があります。
特に軟骨部分の大きな腫れや耳の変形がある場合は、耳鼻咽喉科または形成外科へ早めに相談しましょう。
また、病院でピアスを開けた場合は、まず施術を受けた医療機関へ相談するとよいでしょう。
使用したピアスの素材や形状、施術方法がわかっているため、施術後の軽いトラブルやキャッチの調整などへ対応してもらえることがあります。
受診先に迷った場合は、まず施術した病院または近くの皮膚科へ電話し、症状を伝えて対応できるか確認してみましょう。
ただし、強い痛みや急速な腫れ、膿、発熱、軟骨の大きな腫れ、ピアスの埋没がある場合、予約日まで長く待ったり、「もう少し様子を見よう」と何日も自己流のケアを続けたりせず、早めに受診できる医療機関を選ぶことが大切です。
ファーストピアスのトラブルは、早い段階で適切な処置を受ければ悪化を防げることがあります。
ファーストピアスでやってはいけないこと

・1週間や2週間で外す(詳しくはこちら)
・安定前に何度も付け替える(詳しくはこちら)
・学校や仕事の時間だけ外す(詳しくはこちら)
・ピアスをくるくる回す(詳しくはこちら)
・消毒液を使いすぎる(詳しくはこちら)
・ペンチやハサミを使って無理に外す
ファーストピアスに関するよくある質問

ファーストピアスについて、よく寄せられる疑問をまとめました。
左右で外せる時期が違ってもよいですか?
左右でファーストピアスを外せる時期が違っても問題ありません。
同じ日に両耳へピアスを開けても、左右で治り方が異なることがあります。
たとえば、次のような違いがあると、片方だけ安定が遅れる場合があります。
・いつも同じ側を下にして寝ている
・片側だけ髪やマスクへ引っかかりやすい
・片方の耳たぶが厚い
・左右で腫れ方が違う
・片側だけ何度か触ったり動かしたりした
・片側に赤みや分泌物が残っている
片方が安定していても、もう片方に痛み、赤み、腫れ、出血、膿などがある場合は、両方を同時に外す必要はありません。
状態のよい側だけセカンドピアスへ交換し、症状が残る側はファーストピアスを継続する方法もあります。
ただし、片側に強い腫れや膿、熱感がある場合は、単に治りが遅いだけではなく、炎症や感染が起きている可能性があります。
外す時期を延ばすだけで様子を見続けず、症状が悪化している場合は医療機関へ相談しましょう。
キャッチはどちらの方向へ回せば外れますか?
キャッチの種類によって外し方が異なります。
詳しくはファーストピアスの外し方をご覧ください。
外したあとに元のファーストピアスを付け直してもよいですか?
外したファーストピアスを再び付け直すことは、基本的にはおすすめできません。
一度外したピアスには、皮脂、血液、組織液、洗浄料などが付着している可能性があります。
家庭で洗っただけでは、医療機関で行う滅菌と同じ状態にはできません。
また、ファーストピアスのキャッチは非常に固いことがあり、再装着すると外しにくくなる場合があります。
先端が尖ったピアッサー用ピアスでは、付け直す際にホールの内側を傷つける可能性もあります。
ファーストピアスを外せる状態になったら、清潔で素材や太さの適したセカンドピアスへ交換するのが基本です。
ただし、外した直後にセカンドピアスが入らず、ファーストピアスしか手元にない場合でも、無理に押し込んではいけません。
次のような場合は、自分で付け直すのを中止しましょう。
・途中で引っかかる
・強い痛みがある
・出血する
・ホールの出口が見つからない
・耳が腫れている
・ピアスが床へ落ちた
・ピアスに汚れや変形がある
無理に通すと、別の場所へ出口を作ってしまったり、ホールの内部を傷つけたりする可能性があります。
ピアスが通らない場合は、施術した病院や信頼できる医療機関へ相談してください。
ファーストピアス中にヘッドホンやヘルメットを使っても大丈夫ですか?
ヘッドホンやヘルメットによる耳への圧迫は、ファーストピアスに影響することがあります。
オーバーイヤー型ヘッドホンは、耳全体を覆うため、ファーストピアスを長時間圧迫することがあります。
ヘルメットや防音イヤーマフ、VRヘッドセットなども同様に、耳へ強い力がかかることがあります。
特に軟骨ピアスは圧迫の影響を受けやすいため、長時間の使用はできるだけ避けたほうが安心です。
仕事や通勤などでヘルメットを着用する必要がある場合は、開ける時期を調整することも検討しましょう。
また、ファーストピアスの期間に、ゲームや音楽鑑賞などでヘッドホンを使う場合は、耳を圧迫しにくいサイズへ調整したり、短時間の使用にしたりすることでピアスホールを安定させやすくなります。
まとめ|ファーストピアスは焦らず、状態を見極めて外そう

ファーストピアスを外す時期は、「〇週間たったから」「〇か月過ぎたから」という期間だけで判断するものではありません。
耳たぶと軟骨では治癒にかかる期間が異なり、同じ耳たぶでも体質やケア方法、生活習慣によってピアスホールの完成時期には個人差があります。
外す前には、次のような状態を確認しましょう。
・痛みがない
・赤みや腫れがない
・血や膿が出ていない
・ピアスがスムーズに前後へ少し動く
・強い違和感がない
これらの条件がそろっていれば、手を清潔にしたうえでファーストピアスを外し、時間を空けずにセカンドピアスへ交換します。
一方で、痛みや腫れ、膿、強いかゆみがある場合は、無理に外さないことが大切です。
耳のトラブルは感染だけではなく、
・ピアスやキャッチによる圧迫
・髪やマスクへの引っかかり
・寝具による摩擦
・洗いすぎや消毒液による刺激
・金属アレルギー
・ピアスホール周辺にできる傷あと
などが原因になることがあります。
特に軟骨ピアスの強い痛みがある場合や、発熱を伴う場合は、焦って外したり自己流でケアしたりせず、早めに医療機関へ相談することが重要です。
ファーストピアス中は、焦らず適切なケアを続け、安定したピアスホールを目指しましょう。